リピータHUBで接続するイーサーネットでは、
一本のケーブルに複数のフレームを
同時に流せません。
(複数の信号が衝突すると、信号が壊れるからです。
→参考)
このデータの送出では、CSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access with Collision Detection)と呼ばれる
手法が使われています。
その基本的な方法は、他のマシンが送信していないかを検出し(Carrier Sense)、
していなければ自身のデータを送出するという単純な考えです。
これは、他のマシンが送信中でなければ、いつでも送信できることを意味し、
これにより、多重アクセス(Multiple Access)を可能にしています。
しかし、偶然に衝突することがあり得ます。
その衝突を検出(Collision Detection)した時は、
ジャム信号を送信し、
ランダムな時間待機して、タイミングをずらして、
再び 他のマシンが送信していないかの検出に戻り、いなければ送信する方法です。
なお、ジャム信号は、衝突が起きたことを確実に知らせる目的のもので、
32 bitの1の連続信号を使用しています。
単純な考え方です。そして受信する側で受信フレーム内にエラーが見つかった場合、破棄するだけです。
つまり、送信側で正しく送れることができたか判断できません。
このような通信方法はベストエフォート型配送(best effort deliver)と呼ばれます。
確実に送れるよう努力はするが、それ以上の保障はしないということです。
なお、
リピータハブ同士を接続する
カスケード接続では、カスケードの段数が増えると通信の遅延が増加し衝突を認識できなくなるため、
10BASE-Tで4段、100BASE-TXで2段という制限があります。